第20回全国市議会議長会研究フォーラムが令和7年8月27日(木)~28日(金)で行われた北海道札幌市に行くにあたり、楽しみにしていたのは、基調講演の伊吹文明元衆議院議長のお話もあったが、札幌市にある札幌村郷土資料館に行くことを楽しみにしていました。
それは、二宮金次郎ファンの私として、二宮尊徳とアメリカの第16代大統領になったエブラハム・リンカーンが自由の女神の前で本を読んでいる絵を写した写真を直接見たかったからです。
この絵は、昭和26年、まだ、GHQ占領下であった当時の日本駐在米軍将校のエデライン・E・マーチン氏が、富山に住む牧野画伯に 描かせ、北海道学芸大学札幌分校(今の北海道教育大学 札幌校)に寄贈したものだそうで、二人ともほぼ同じ時代に生き、真の民主主義を学び実践した人という形で、描かれた非常に貴重で珍しい絵であると思っておりましたので、この機会に是非見たいと思いから札幌からタクシーで見に行きました。

この北海道は開拓の地ですが、二宮尊徳の弟子である大友亀太郎氏が、その礎を築いた一人として知られています。亀太郎は尊徳のもとで報徳の教えを学び、「勤勉・倹約・助け合い」の精神を胸に蝦夷地の開拓に挑みました。幕末には木古内や七飯で農地を拓き、明治に入ると札幌へ渡ります。湿地が広がる原野を、人々が暮らせる土地に変えるために掘り上げたのが、水路「大友堀」です。この堀はやがて「創成川」と呼ばれ、今日の札幌の中心を流れる街づくりの原点となりました。
晩年、亀太郎は故郷の神奈川県に戻り、県議会議員として四期連続で当選を果たすなど、地域に尽くした立派な生涯を送りました。

北海道のタマネギ栽培の始まりには、明治初期に活躍した外国人教師たちの功績があります。なかでもアメリカから招かれたブルックス博士とクラーク博士は、北海道開拓使に招かれ、近代的な農業の礎を築いた人物です。クラーク博士が札幌農学校の初代教頭として「Boys, be ambitious!」の言葉を残したことは有名ですが、彼の後任であったブルックス博士は、実践的な農業指導に力を注ぎました。ブルックス博士は寒冷地でも育つ作物としてタマネギに注目し、栽培技術を導入。これが北海道の気候風土に適し、やがて日本一のタマネギ産地へと発展していきました。二人の博士が残した知識と志が、今も北の大地で脈々と受け継がれています。

二宮尊徳翁、大友亀太郎氏、ブルックス博士と、この北海道の地で出会い、多くの素晴らしい先人の志に触れ、大変有意義な時間になりました。